カーテンレールのランナーとは?種類やサイズ、交換方法を調べてみたら?解説マンガだよ

毎日何気なく開け閉めしているカーテンですが、ある日突然「動きが悪い」「部品が外れてしまった」という経験はありませんか。実は、カーテンレールのランナーとは何なのか、その種類やサイズ、そして交換の方法について詳しく知っている方は意外と少ないものです。私自身、以前に自宅のレール部品が壊れた際、ニトリや100均で適当なものを買おうとして、規格が合わずに失敗した経験があります。古いレールの外し方や後入れの方法、正確な測り方を知らずに作業を進めると、二度手間になってしまうことも少なくありません。この記事では、C型や角型といったレールの違いから、自分で修理するための具体的な手順まで、初心者の方にも分かりやすくお話しします。

この記事のポイント

  • 自宅のレールに適合するランナーの規格や種類の見分け方
  • 失敗しないための正確なサイズ計測と寸法の確認ポイント
  • レールを外さずに部品を追加できる便利な後入れテクニック
  • 滑りを良くして寿命を延ばすための正しいメンテナンス方法
目次

カーテンレールのランナーとは?種類やサイズと交換の基礎知識

まずは、普段あまり意識することのないこの小さな部品について、その役割や市場に出回っているタイプを整理していきましょう。一見どれも同じように見えますが、実はレールの形状に合わせて厳密に設計されており、ここを間違えると「買ったのに入らない」という悲しい結末を迎えることになります。

C型や角型など種類の違い

カーテンレールにはいくつかの断面形状があり、それに合わせてランナーも分類されます。最も代表的なのが「C型」と呼ばれるタイプです。これは断面がアルファベットの「C」の形をした楕円形に近い中空のレールで、昭和の時代から日本の多くの住宅で標準的に使われてきました。構造が単純で安価ですが、ランナーが内部で斜めになりやすく、滑りが少し重いことがあります。

一方、最近のマンションや新築住宅で主流になりつつあるのが「角型(ボックス型)」です。四角い断面をしており、C型よりも強度が高く、内部の走行面が平らなためランナーが安定して走り、走行音が静かでスムーズなのが特徴ですね。また、出窓などでカーブを描く場所に使う「I型(カーブレール)」というものもあります。これはレールが「I」の字の形をしていて、ランナーがレールの外側を抱え込むように走る特殊な構造です。自分の家のレールがどのタイプかを知ることが、部品選びの第一歩になります。

100均やニトリでの購入

修理が必要になった時、真っ先に思い浮かぶのはニトリやダイソーなどの100円ショップではないでしょうか。確かにこれらの店舗では「C型・角型兼用」と書かれた汎用的なランナーが販売されています。しかし、「汎用品だからどれでも合う」と考えるのは少々危険です。

特に大手メーカーの古いレール(20年以上前のものなど)の場合、レールの溝の幅が現代の規格(一般的に6mm〜8mm)と微妙に異なり、市販の汎用品では太すぎて入らなかったり、逆に細すぎてすぐに脱落したりすることがあります。パッケージの裏面には必ず「対応溝幅」が記載されていますので、感覚で選ばず、数値を確認する癖をつけましょう。

もしニトリ製のレールを使っている場合は、以下の記事で取り付けや構造について詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

(参考:ニトリのカーテンレール取り付けを自分で!失敗しない手順と道具

静音ランナーの特徴

寝室などでカーテンの開け閉め音が気になる方には、「静音ランナー」がおすすめです。標準的なランナーは硬いプラスチック(ポリアセタールなど)でできており、レールと接触すると「ガラガラ」という硬質な音が響きます。これに対し静音タイプは、ホイール(タイヤ部分)にエラストマーなどの弾力性のある音を吸収する素材を使っていたり、軸の精度を高めて回転をスムーズにしたりしている製品です。

交換するだけで「シャー」という高級感のある滑らかな音になり、早朝や深夜の開け閉めでも家族を起こしてしまう心配が減ります。最近の機能性レールには標準装備されていることも多いですが、古いレールのランナーを静音タイプに変えるだけでも、生活の質がぐっと上がりますよ。

マグネットランナーの役割

両開きのカーテンを使っている場合、中央でピタッと閉まるように磁石がついた部品がありますよね。あれが「マグネットランナー」です。これがあるおかげで、カーテン生地同士の隙間をなくし、外からの視線を遮る(プライバシー保護)だけでなく、冬場の冷気の侵入や夏場の冷房の逃げを防ぐ効果があります。

もしカーテンの真ん中が勝手に開いてしまう場合は、この磁石の磁力が経年劣化で弱まっているか、ランナーの接合部が破損している可能性があります。また、磁石部分に砂埃や鉄粉が付着して吸着力が落ちているケースもあるので、まずは掃除を試してみるのも良いでしょう。

メーカー純正と汎用品の違い

タチカワブラインドやTOSO(トーソー)といった国内大手メーカーの純正品は、そのレール専用に設計されているため、走行のスムーズさや耐久性が抜群です。ホイールの回転精度が高く、何年使っても引っかかりが出にくいのが特徴です。

一方で、ネット通販などで手に入る汎用品は、複数のメーカーのレールに対応できるよう、あえて寸法に余裕を持たせて設計されています。そのため、取り付けはできても、走行時に「ガタガタ」と揺れたり、純正品に比べて摩耗が早かったりすることがあります。長く快適に使いたいなら、型番を調べて純正品を取り寄せるのがベストですが、賃貸住宅での一時的な補修や、コストを抑えて手軽に直したい場合は汎用品も有力な選択肢となります。

エリートやネクスティの規格

カーテンレール業界で非常に有名な製品ブランドに、TOSOの「エリート」や「ネクスティ」、タチカワブラインドの「ファンティア」などがあります。これらは「機能性レール」と呼ばれるカテゴリで、プロのインテリアコーディネーターも御用達の高性能レールです。もしご自宅のレールがこれらのブランド品であれば、専用のランナーが数十年にわたって安定供給され続けています。

ホームセンターで合うかどうかわからない汎用品を探し回るよりも、カーテン専門店やネット通販で「TOSO エリート ランナー」と指名買いする方が、確実かつ高品質な修理が可能です。レールの端についているキャップ(エンドキャップ)にメーカー名や商品名が刻印されていることが多いので、脚立に乗って一度チェックしてみてください。

廃盤部品の探し方

築30年以上の住宅などでは、メーカー自体がなくなっていたり、商品が廃盤になっていたりすることもあります。その場合は、現物の寸法を測って、近いサイズの汎用品を探すしかありません。これを「リバースエンジニアリング」的な発想で探すことになりますが、楽天やAmazonなどのECサイトでは、古い規格に対応した互換品が見つかることもよくあります。「ヨコタ」などの古いブランドの互換品もニッチながら存在しますので、「諦めずにサイズ(特にプレート幅と高さ)で検索」が解決の鍵です。

カーテンレールのランナーの種類やサイズ確認と交換前の計測

部品を買いに行く前に、必ずやっておきたいのが「計測」です。ここを適当に済ませてしまうと、せっかく買ったランナーが無駄になってしまいます。プロが実践している測り方のコツと、見るべきポイントを詳しくお伝えします。

正しい寸法の測り方

ランナーのサイズを測る際は、できれば100円ショップでも売っている「ノギス」があると便利ですが、一般的な定規でも慎重に測れば大丈夫です。重要なのは、今ついているランナーの「一番太い部分(ホイール幅)」と「首の長さ(高さ)」です。レールについたまま測るのは誤差が出やすいので、破損していない正常なランナーを一つ取り外して、それを机の上に置いて基準に測るのが最も確実な方法ですね。

溝幅とベース厚の確認

ランナー自体が手元にない(全て割れて捨ててしまった)場合は、レールの「溝幅」を測ります。レールの底にある、ランナーが通る細い隙間の幅のことです。ここが例えば6mmなのか8mmなのかで、入るランナーが決まります。日本の一般的な機能性レールは6mm〜8mmの範囲が多いですが、輸入住宅や特殊なレールでは異なる場合があります。

また、意外と見落としがちなのがレールの「板厚(ベース厚)」です。ランナーの首(ネック)が短すぎると、ランナーの胴体がレールの底面に接触してしまい、タイヤが浮いて動かなくなってしまいます。ベース厚よりも首が長いものを選ぶ必要があります。

プレート幅と高さの重要性

ランナー選びで失敗しやすいのが、「プレート幅」と「ホイール径」です。プレート幅とは、レールの中に入る胴体部分の幅のことです。このサイズがレールの内部空間よりも大きいと物理的に入りませんし、逆に小さすぎるとレールの中で暴れて、カーテンを開閉するたびに脱落してしまいます。

また、ホイール径(タイヤの直径)も重要で、これが合わないとレール内部の走行面にうまく接地せず、滑りが悪くなります。汎用品のパッケージには「対応溝幅 約6〜8mm」「プレート幅 ○mm」といった詳細な記載があるので、実測値と照らし合わせましょう。

カン下寸法の計測ポイント

カーテン自体の丈(長さ)に関わるのが「カン下寸法」です。これはランナーのリング(フックを掛ける穴)の下端から床までの距離のことです。ランナーを交換した際、新しいランナーの首が長くて全長が以前のものと違うと、カーテンの位置全体が下がってしまい、裾が床を引きずって汚れてしまったり、逆に上がって寸足らずになったりします。特に静音タイプなどは機構が複雑な分、サイズが大きめなことがあるので、交換前後で全長(レール下端からリング下端まで)が変わらないか確認しましょう。

AフックとBフックの関係

カーテンフックには、レールを見せる「Aフック」と、レールを隠す「Bフック」があります。このフックの種類によって、ランナーにかかる負荷や重心の位置が若干変わります。Bフックを使っていてレールとカーテン上部が干渉している場合、ランナーの首が少し長いタイプに変更することで、生地とレールの接触を解消し、動きをスムーズにできる場合もあります。フックの種類については以下の記事でも詳しく解説しています。

(参考:カーテンフック(金属)の付け方を完全解説!A・Bフックの違いや向きも

必要な個数の計算方法

ランナーはいくつ買えばいいのでしょうか。基本的には「今ついている数」と同じで良いですが、不足している場合は計算が必要です。一般的には、カーテンのヒダ山に合わせてレール1メートルあたり8個〜10個が目安です。

窓のサイズ(レール幅)必要なランナー数の目安(片開き)必要なランナー数の目安(両開き合計)
約100cm(小窓)8〜10個16〜20個
約200cm(掃き出し窓)16〜20個32〜40個

例えば2メートルの掃き出し窓なら、両開きカーテンの場合で合計32個〜40個程度必要になります。少し多めに買っておくと、将来破損した時の予備になるので安心ですよ。

測定に便利な道具

狭い高所にあるレールを測るのは大変ですし、危険も伴います。そんな時は、スマホのカメラを活用しましょう。定規をレールの溝に当てがい、その状態で写真を「マクロ撮影」や「ズーム」で撮って、後で画像を拡大して目盛りを読むと、無理な姿勢で数値を読み取る必要がなくなります。

また、型紙のように厚紙やコピー用紙を細く切って溝に差し込み、レールの幅に合わせて爪で折り目や鉛筆で印をつけて、降りてから手元でゆっくり測るというアナログな方法も、意外と失敗が少なくておすすめです。

カーテンレールのランナーとは?種類やサイズに合う交換手順

部品の準備ができたら、いよいよ交換作業です。基本のやり方から、裏技的な時短テクニックまで、状況に合わせた方法をご紹介します。安全のため、必ず安定した脚立を使って作業してください。

キャップを外す標準的な交換

最も確実で基本的な方法は、レールの端にある「エンドキャップ(キャップストップ)」を外すことです。ドライバーでキャップを固定しているビス(ネジ)を緩めれば、キャップが外れます。そこから古いランナーを全て流し出し、新しいものを滑り込ませます。

注意点

壁際ギリギリにレールが設置されていてドライバーが入らない場合や、ビスが錆びて回らない場合は、無理にこの方法を行わないでください。ネジ頭を潰してしまったり、壁紙を傷つけたりする恐れがあります。

便利な後入れランナーとは

「キャップが外せない!」「エアコンが邪魔で手が入らない!」そんな時に救世主となるのが「後入れランナー(あと入れランナー)」です。TOSOやタチカワブラインドなどのメーカーからも純正品が出ていますし、汎用品としても販売されています。

これは、レールの途中からボディを横向きにして溝に差し込み、中でくるっと回転させるだけで装着できる画期的なアイテムです。わざわざ重いカーテンを全部外したり、高所で長時間のドライバー作業をしたりする必要がありません。DIY初心者の方には特におすすめの方法です。

後入れランナーのメリット

  • レールの端(キャップ)を分解する必要がない
  • ドライバーなどの工具が基本的に不要
  • 必要な箇所にだけピンポイントで1個から追加できる
  • 作業時間が圧倒的に短い(数分で完了)

ランナーの入れ方のコツ

後入れタイプを使う場合のコツは、力任せに押し込まないことです。製品によりますが、多くの場合は「溝に対して平行に入れて、中で90度回転させる」という構造になっています。また、頭の部分とタイヤの部分が分離していて、レール内で合体させるタイプもあります。

回転させる際に少し硬い場合は、マイナスドライバーの先などを溝に入れて、テコの原理で少しサポートしてあげると「パチン」と気持ちよく入ります。一度構造を理解すれば、驚くほど簡単ですよ。

もしランナーだけでなく、フック自体を使って収納などを増やしたい場合は、以下の記事のような活用術もあります。

(参考:カーテンレールのハンギングフック活用術!植物や収納をおしゃれに

潤滑剤での滑り改善方法

交換するついでに、ぜひやっていただきたいのがレールのメンテナンスです。長年のホコリや油汚れで滑りが悪くなっていることが多いからです。掃除機でレールの中のゴミを吸い取った後、市販の潤滑スプレーを使います。

【絶対にしてはいけないこと】

CRC 5-56などの「鉱物油系」の潤滑スプレーは使わないでください。油がホコリを吸着して黒いヘドロ状になり、余計に動きが悪くなります。さらに、ランナーのプラスチック素材を劣化させ、割れやすくする(ケミカルクラック)原因になります。

必ず「シリコンスプレー(無溶剤タイプ)」または「家具用ワックス(ボンドワックス等)」を使用してください。ティッシュや雑巾にスプレーを吹き付け、その布でレールの走行面を拭くだけで、劇的に軽くなります。直接噴射すると床が滑りやすくなるので注意してください。

破損した時の応急処置

ランナーが一つだけ割れてしまったけれど、すぐに買いに行けない時はどうすればいいでしょうか。応急処置として、結束バンド(インシュロック)が使える場合があります。レールの溝に通して小さな輪っかを作り、そこにカーテンフックを掛けるのです。

滑りは良くありませんし、見た目も良くありませんが、一時的にカーテンを吊るしておく分には十分役に立ちます。ただし、あくまで仮の処置ですので、早めに正規のランナーに交換しましょう。

業者に依頼する場合の費用

「高所作業が怖い」「レールごと交換したい」「自分ではサイズが判断できない」という場合は、プロに頼むのも一つの手です。便利屋や内装業者、カーテン専門店に依頼する場合、出張費と技術料で数千円〜1万5千円程度が相場かと思います。

レール自体の交換を含む場合はさらに材料費がかかります。ランナーの交換だけで業者を呼ぶのは割高に感じるかもしれませんが、安全と確実性を買うと考えれば安い場合もあります。自分でやる手間とリスクを天秤にかけて判断しましょう。

まとめて交換するメリット

もし1〜2個ランナーが壊れたなら、それは他のランナーも寿命が来ているサインです。プラスチック製品は紫外線や温度変化で経年劣化し、強度が均一に落ちていきます。一つ直しても、またすぐに隣が壊れる…といういたちごっこになりがちです。

ランナー自体は1セット(8個入りなど)数百円で買える比較的安価な部品ですので、トラブルが起きた時は思い切って一列全て新品に交換してしまうのが、結果的に一番効率的でストレスフリーな解決策になります。滑りも新品同様に蘇りますよ。

なお、タチカワブラインドなどの大手メーカーでは、メンテナンスに関するFAQを公開していますので、詳細な仕様を確認したい場合は公式サイトも参考にすると良いでしょう。

(出典:タチカワブラインド『よくあるご質問(FAQ)』

カーテンレールのランナーとは種類やサイズと交換のまとめ

カーテンレールのランナーとは、種類やサイズ、そして交換方法を正しく理解すれば、誰でも簡単にメンテナンスできる部品です。C型や角型といったレールの違いを把握し、正確にサイズを測ることが成功の鍵です。また、最近では後入れタイプのような便利な製品も登場しており、レールを分解せずに修理することも可能になりました。日々の開閉で「重いな」とストレスを感じたら、ぜひシリコンスプレーでのメンテナンスや新品への交換にチャレンジしてみてください。窓辺が快適になると、毎日の暮らしがもっと気持ちよくなりますよ。

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