エブリィのカーテンレール取り付け完全版!DIYと純正の最適解

エブリィでの車中泊や休憩をもっと快適で特別な時間に変えたいけれど、カーテンレールの取り付けについて具体的な方法がわからずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。DA17WのようなワゴンタイプやDA17Vなどのバンタイプでは内装の構造が全く異なり、純正品を選ぶべきか、それともニトリや100均のアイテムを駆使して自作やDIYで安く賢く済ませるか、選択肢が豊富すぎて迷ってしまいますよね。また、マグネットタイプの手軽さに惹かれつつも、走行中の違反や車検への影響といった法的なルールや、夏場の熱によるトラブルも気になるところです。この記事では、エブリィのカーテンレール取り付けに関するあらゆる疑問を徹底的に解消し、皆さんの愛車に世界に一つだけの快適なプライベート空間を作るための詳細なノウハウを提供します。

  • ワゴンとバンの構造的違いに基づいた最適な取り付け方法の選び方がわかる
  • 純正品、汎用品、100均アイテムそれぞれのコストパフォーマンスとリスクが把握できる
  • DIY初心者でも失敗しないための具体的な工具選びや加工手順を学べる
  • 道路交通法を正しく理解し安全かつ合法的にカーテンを使用するための知識が得られる

目次

エブリィへのカーテンレール取り付けにおける基礎知識と選び方

エブリィにカーテンを取り付けようと決意したとき、まず最初にぶつかる大きな壁が「自分の車に本当に合う方法はどれなのか?」という点ですよね。車種やグレード、年式によって最適な選択肢は大きく異なります。ここを間違えると、買ったパーツが無駄になったり、取り付け作業中に愛車を傷つけてしまったりする原因になります。ここでは、取り付け作業を始める前に絶対に知っておくべき基礎知識と、後悔しない選び方のポイントを詳細に整理していきます。

DA17WとDA17Vの違いとは?

エブリィには大きく分けて乗用モデルの「ワゴン(DA17W)」と商用モデルの「バン(DA17V)」が存在しますが、この違いがカーテン取り付けにおいては決定的な差となります。ここを理解せずにパーツを買うのは非常に危険です。

ワゴンタイプ(DA17W)は、後部座席の快適性を重視した乗用車仕様になっており、天井やサイドのピラー(柱)部分がプラスチックの成形トリム(内張り)で完全に覆われています。見た目は高級感があり美しいのですが、金属部分が露出していないため、マグネット式のカーテンがそのままでは全く付かないというケースがほとんどです。無理につけようとしても、走行中の振動ですぐに落ちてしまいます。そのため、ワゴンタイプの場合は、トリムの隙間にクリップを差し込むか、両面テープでベースを作るか、あるいはトリムに穴を開けてビス止めするといった「ひと手間」が必要になります。

一方、バンタイプ(DA17V)は、荷物を積むことを最優先した商用車です。上位グレードの「JOIN」などを除き、荷室の窓周りやピラー部分はボディ同色の鉄板がむき出しになっています。これはDIY派にとっては最大のメリットであり、磁石がバチッと強力に張り付きます。加工なしでマグネットカーテンが使えるため、初心者でも数分で目隠しが完了します。まずは自分のエブリィがどちらのタイプなのか、内装を触って確認することが、取り付け方法を選ぶ第一歩ですね。

DA64系など旧型モデルの注意点

現行のDA17系だけでなく、先代のDA64系も中古車市場での流通量が多く、車中泊ベース車として依然として高い人気を誇っています。安く手に入れたDA64を自分好みの車中泊仕様にフルカスタムしようと計画している方も多いことでしょう。

ここで注意したいのは、DA17とDA64では天井の形状(湾曲のアール)やピラーの角度、アシストグリップのネジピッチなどが微妙に異なるという点です。ネット通販などで「エブリィ用カーテンレール」として売られている商品でも、対応型式を間違えると「長さが数センチ合わない」「カーブがフィットせず両端が浮く」といった致命的なトラブルになります。特に汎用品を使う場合は、現行モデル向けの情報をそのまま鵜呑みにせず、必ずメジャーを使って現車合わせでの採寸を行う必要があります。また、DA64系は年式的にウェザーストリップ(ドア枠のゴム)が硬化していることもあり、そこに挟み込むタイプの取り付けが難しい場合があることも覚えておきましょう。

純正品と汎用品のメリット・デメリット

予算と手間のバランスを考える上で、メーカー純正オプションを選ぶか、カー用品店やホームセンターの汎用品を選ぶかは、非常に悩ましいポイントです。それぞれの特徴を深く理解して選びましょう。

種類推定予算メリットデメリット
純正品2万円〜4万円車種専用設計のためフィッティングが完璧で、走行中のガタつきも皆無。 難燃性素材を使用しており、車検時も安心。 リセールバリュー(売却時の査定)に影響しにくい。価格が非常に高い。 デザインや色の選択肢が「黒」や「グレー」などに限られる。 取り付けをディーラーに依頼するとさらに工賃がかかる。
専用設計社外品1万円〜2万円純正に近いフィット感がありながら、純正よりは安価。 遮光性やデザインにこだわった製品(SHINKEなど)が多い。製品によっては取り付け説明書が不親切な場合がある。 品質にばらつきがあり、ランナーの滑りが悪いことも。
汎用品・DIY数千円〜1万円圧倒的に安く済む。 ニトリなどの好きな生地やおしゃれなレールを選べる。 自分で工夫して取り付けるプロセス自体を楽しめる。現車合わせの加工(切断・曲げ)が必要。 取り付け強度不足による脱落リスクがある。 失敗して車体に穴を開けてしまうと取り返しがつかない。

純正品は「時間と安心をお金で買う」選択肢であり、失敗したくない方には最適です。一方で、DIYはコストを抑えられるだけでなく、「自分の使い勝手に合わせてカスタマイズできる」という最大の魅力があります。

車中泊での目隠し効果と重要性

車中泊においてカーテンは、単なるインテリアや飾りではなく、居住空間を成立させるための「壁」の役割を果たします。外からの視線を物理的に遮断することは、プライバシー保護はもちろん、防犯上の観点からも非常に重要です。覗かれているかもしれないという不安感の中では、決して熟睡することはできません。

また、窓ガラスは車の中で最も熱が出入りする場所です。カーテンには、冬場の冷気(コールドドラフト現象)を遮断し、夏場の直射日光による車内温度の上昇を抑えるという、強力な断熱効果も期待できます。特にエブリィのような箱型の軽バンは窓面積が広く、鉄板一枚で外と隔てられているため、外気の影響をダイレクトに受けます。しっかりとした厚手のカーテンを取り付けることで、エアコンの効きが良くなり、夏は涼しく冬は暖かい、快適な居住空間に一歩も二歩も近づきます。

100均(ダイソー・セリア)のアイテム活用術

最近の100円ショップ(ダイソー、セリア、ワッツなど)のカー用品コーナーは、車中泊ブームを受けて驚くほど充実しています。特に「マグネットカーテン」は、DA17V(バン)のエブリィ乗りにとっては、まさに神アイテムと言えるでしょう。

この製品は、ポリエステル製の生地の上部に強力な磁石があらかじめ縫い込まれており、鉄板部分にピタッと貼るだけで数秒で設置が完了します。レールを取り付けるための面倒な穴あけや、両面テープの脱脂作業がいらないので、「とりあえず今週末の釣りで目隠ししたい」という場合には最強のコストパフォーマンスを発揮します。ただし、100均製品は生地が薄く、遮光性が弱い(外の街灯が透けて見える)場合や、サイズが微妙に小さく隙間ができやすいという弱点もあります。これを補うために、黒いフェルト生地を重ねて縫い付けたり、2枚を重ねて使ったりするユーザーも多く、工夫次第で実用性は格段に向上します。

ニトリのカーテンを流用する方法

「もっとしっかり遮光して、朝までぐっすり眠りたい」「家のリビングみたいに落ち着く空間にしたい」という方には、ニトリなどの家庭用カーテンを流用する方法が強くおすすめです。

特にニトリの「遮光1級」や「遮光2級」のカーテン生地を使えば、外がどんなに明るくても車内を真っ暗な闇にできるため、睡眠の質が劇的に向上します。また、遮熱・断熱機能が付いた生地を選べば、車中泊の快適性はさらに高まります。家庭用のカーテンを車に取り付ける際は、車内の高さ(約110cm〜120cm程度)に合わせて裾上げテープで長さを調整したり、ニトリの伸縮式カーテンレールや突っ張り棒と組み合わせたりすることで、純正品を凌駕するほどの高品質な仕上がりになりますよ。自分好みの柄や素材を選べるのも、DIYならではの楽しみです。

マグネット式とレール式の比較

最終的にどちらを選ぶか迷ったら、自分の「車中泊スタイル」と「使用頻度」で決めるのが良いでしょう。

  • マグネット式が向いている人:
    • 月に数回程度しか車中泊をしない週末ユーザー。
    • 平日は仕事や買い物で使うため、視界の邪魔になるカーテンは外しておきたい。
    • 車体にビス穴を開けたり、テープ跡を残したりして傷をつけたくない。
  • レール式が向いている人:
    • 日本一周や長期の旅に出るなど、頻繁に車内で過ごすヘビーユーザー。
    • いちいち取り付けたり外したりするのが面倒で、家の窓のようにサッと開閉したい。
    • 車内を「部屋」として作り込み、見た目のスッキリさと完成度を追求したい。

マグネット式は圧倒的に手軽ですが、隙間ができやすかったり、ドアを開閉するたびにヒラヒラしたり、乗降時に外れてしまったりと、日常使いには少々不便な面もあります。一方レール式は、取り付けの手間こそかかりますが、一度取り付けてしまえば開閉がスムーズで、ストレスフリーな環境が手に入ります。

エブリィにカーテンレールを取り付けする実践テクニックと道具

ここからは、実際にエブリィにカーテンレールを取り付けるための具体的な手順やテクニックについて、プロの視点も交えながら深掘りして解説していきます。「DIYは難しそう…」と感じるかもしれませんが、正しい道具と手順を知れば、プラモデル感覚で意外とスムーズに作業できますよ。

DIYに必要な工具と準備

本格的にカーテンレールを取り付けるなら、以下の道具を揃えておくと作業効率と仕上がりが段違いです。

  • プラスドライバー: 基本中の基本ですが、ネジ頭を舐めないようにサイズの合ったもの(主に2番)を用意しましょう。
  • ドリル(電動ドライバー): 鉄板やトリムにビス留めの下穴を開けるのに必須です。コードレスタイプが取り回しやすくおすすめです。
  • 金ノコまたはパイプカッター: レールが長すぎる場合に切断するために使います。アルミ製レールなら簡単に切れます。
  • 脱脂剤(パーツクリーナーまたはシリコンオフ): 両面テープで固定する場合、接着面の油分や汚れを完全に拭き取るために絶対に必要なケミカルです。これをサボると数日で剥がれます。
  • マスキングテープ: 位置決めのマーキングや、穴あけ時の傷防止養生に使います。
  • センターポンチ: ドリルの刃が滑らないように、穴を開ける位置に窪みをつける道具です。

特にDA17Wなどのワゴンタイプで、プラスチックトリムの上からガッチリ固定して重い遮光カーテンを吊るしたい場合は、通常のビスでは効かない(すぐに抜ける)ため、後述する「ターンナット」や「ハンドナッター」といった特殊な固定具が必要になることもあります。

天井の内張りに固定するコツ

エブリィの天井内張り(ルーフライニング)は、フェルトを圧縮したような意外と柔らかい素材でできており、裏側には広大な空洞が広がっています。ここに直接タッピングビスだけで重いカーテンレールを固定しようとすると、走行中の振動でビス穴が広がり、最悪の場合、寝ている顔の上にレールごと落下してくるリスクがあります。

天井に確実にビス留めをするなら、内張りのさらに裏にある鉄の「骨組み(ルーフフレーム)」の位置を狙って長いビスを打つのが正攻法です。内張りを指で強く押してみて、ペコペコせず硬い感触がある場所がフレームのある場所です。もしフレームがない場所に固定したい場合は、石膏ボード用のアンカーに似た仕組みの「ターンナット」を使用しましょう。これは、穴の中で金具が回転して裏側からガッチリと内張りを挟み込むアイテムで、中空の天井でも驚くほど強固に固定できます。

曲がるレールを綺麗に設置する方法

エブリィの窓際や天井は、一見真っ直ぐに見えても、空気抵抗を減らすために微妙にカーブ(R)を描いています。ここにホームセンターで売っている直線の硬いアルミレールを無理やりビス止めすると、両端が浮いてきたり、レール自体がねじれてランナーの動きが悪くなったりします。

そこで大活躍するのが「曲がるカーテンレール(フレキシブルレール)」です。内部に金属板が入った樹脂製のレールで、手で自由に曲げることができます。また、硬質の樹脂レールを使う場合でも、取り付け前にドライヤーやヒートガンでレール全体を温めて柔らかくし、車体のカーブに合わせて押し付けた状態で冷えるまで待つ(形状記憶させる)というプロのテクニックがあります。レールを温めて柔らかくし、車体のカーブに合わせて冷え固まるまで固定しておくことで、まるで純正品のような美しいフィッティングとスムーズな開閉が実現します。

ビス留めと両面テープの使い分け

「新車だから車に穴を開けたくない!」「リセールバリューを下げたくない」という気持ち、痛いほどよくわかります。賃貸住宅と同じで、愛車にドリルを入れるのは勇気がいりますよね。

軽いレースカーテンやカフェカーテン程度なら、車内用の「超強力両面テープ(3M製のVHBテープなど)」を使ってレールを貼り付けるだけでも、十分に実用的な強度が得られます。この際、接着面を脱脂するだけでなく、「プライマー(接着増強剤)」を併用するとさらに安心です。ただし、真夏の車内は50度〜60度を超える高温になり、テープの粘着材が軟化して保持力が低下します。重い一級遮光カーテンを吊るす予定があるなら、安全のためには思い切ってビス留め(またはターンナット施工)を選ぶのが賢明です。「いつ剥がれて落ちてくるかビクビクするストレス」をなくしたいなら、物理的な固定に勝るものはありません。

運転席と後部座席の間仕切りの作り方

車中泊のプロたちが口を揃えて重要だと言うのが、運転席・助手席エリア(キャビン)と、後部の居住エリア(荷室)を分ける「間仕切り(センターカーテン・セパレーター)」です。これがあるだけで、広大なフロントガラスからの視線を完全にカットでき、さらに冷暖房の効く範囲を狭められるため、エアコン効率が劇的にアップします。

エブリィの場合、Bピラー(前席と後席の間の柱)付近の天井には、内張りを固定している丸いクリップ(トリムクリップ)がいくつかあります。このクリップを外し、その穴を利用してホームセンターで売っているステンレスステー(金具)をボルトで固定し、左右のステーの間にレールや突っ張り棒を渡す方法が定番かつ最強のDIYです。これなら車体に新たな穴を開けることなく、純正の穴を活用して強固な支点を作ることができます。

突っ張り棒が落ちないための対策

間仕切りに突っ張り棒を使うのは、最もコストがかからず手軽な方法ですが、「走行中に段差を乗り越えた瞬間、ガタン!と落ちてきた」という恐怖体験をした方も多いはずです。突っ張り棒は本来、静止した家の中で使うものであり、振動し続ける車内では徐々に緩んでしまうのが宿命です。

これを防ぐには、突っ張り棒の両端を受ける「受け具」を設置するのが最も効果的です。100均でも売っている「突っ張り棒が落ちない君」のような商品を、ピラー部分に強力両面テープやホッチキス(内張りが布地の場合)で固定したり、ホームセンターで売っている配管固定用の「サドルバンド」や「U字ボルト」を流用したりすることで、物理的に棒が落ちない構造を作ることができます。また、突っ張り棒の中にバネが入っているタイプよりも、ネジで長さを固定するジャッキ式のタイプの方が、振動による緩みに強い傾向があります。

ピラーへの施工手順とポイント

DA17W(ワゴン)のようにピラーがプラスチックカバーで覆われている場合、ここにカーテンを取り付けるには少し工夫がいります。プラスチックは滑りやすいため、突っ張り棒も安定しません。

一つのスマートな方法は、ピラーの隙間に薄い金属板を差し込むタイプの「カーテンクリップ」を使うことです。これなら工具不要です。もう一つの本格的な方法は、ピラーカバーを一度取り外し(内張り剥がしを使えばバキッと外れます)、カバーの裏側に木の板や金属プレートを接着して補強を入れた上で、表からビス留めすることです。一見ハードルが高そうですが、エブリィの内装はクリップで止まっているだけの箇所が多いため、構造さえ理解してしまえばDIY初心者の方でも十分にチャレンジできる作業です。ピラーを攻略できれば、プロショップ顔負けの仕上がりが手に入ります。

エブリィのカーテンレール取り付けで失敗しないための注意点と違反対策

せっかく苦労して快適な空間を作っても、警察に捕まってしまったり、車検に通らなかったりしては元も子もありません。ここでは、楽しく安全にバンライフを送るために絶対に知っておくべき、法的・安全面での落とし穴と回避策を解説します。

道路交通法と車検に関する真実

「カーテンを付けているだけで違反になる」と誤解している方もいるかもしれませんが、正確には「運転者の視野を妨げる状態で車両を運転すること」が、道路交通法第55条第2項(乗車又は積載の方法)などで明確に禁止されています。

つまり、カーテンレールやカーテンを取り付けること自体は違法ではありませんし、車検にも通ります(運転席のヘッドレストより前にカーテンが出ていない、鋭利な突起物になっていない等の条件はありますが)。重要なのは「いつ、どのような状態で使うか」です。停車中の使用は全く問題ありませんが、タイヤが動いている瞬間から規制の対象になります。

参照法令:道路交通法 第55条第2項「車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ…(中略)…積載をして車両を運転してはならない。」(出典:e-Gov法令検索『道路交通法』

走行中の視界確保とルールの徹底

絶対に守らなければならない鉄の掟は、「走行中は運転席と助手席の窓ガラスをカーテンで覆わないこと」です。これには日除けのサンシェードやタオルも含まれます。

ここで注意が必要なのは、「カーテンを開けていればOK」とは限らない点です。たとえカーテンを開けていても、束ねたカーテンの束(タッセルで縛った状態)が大きく、サイドミラーを見る視線や、交差点での左右確認の視界(特に斜め前方)を遮っていると判断されれば、警察官に止められ違反切符を切られる可能性があります。

注意: 運転席・助手席用のカーテンを取り付ける場合は、レールをピラーの死角に収まる位置まで引けるように長めに設置し、走行中は必ずバンド(タッセル)できつく縛って、視界に一切入らないように固定しましょう。もし不安な場合は、前席にはカーテンレール自体を付けず、休憩時だけサンシェードを使うのが一番安全で確実です。

施工時の穴あけリスクと対処法

DIYで鉄板部分にドリルで穴を開ける際、鋭利な「切り粉(鉄粉)」が大量に出ます。これが車内のカーペットやシートの隙間に入り込むと、掃除機で吸い取るのが困難な上に、空気中の水分と反応してすぐに赤錆となり、車体を腐食させる「もらい錆」の原因になります。

穴あけ作業をする際は、周囲を新聞紙やマスキングテープ、ビニール袋で広く養生し、強力な磁石をドリルの刃のすぐ近くに置いて、出るそばから鉄粉を吸着させるなどの工夫をしましょう。また、開けた穴の断面(エッジ)は金属がむき出しの状態なので、必ずタッチペンや防錆剤(クリアペイントなど)を塗って錆止め処理を施すことを強くおすすめします。この一手間が、愛車の寿命を左右します。

夏場の熱対策とマグネットの跡

DA17V(バン)でマグネットカーテンを愛用している方に特に注意してほしいのが、日本の真夏の「異常な熱」です。炎天下の駐車時、車体の鉄板は目玉焼きが焼けるほどの高温になります。

この熱によって、マグネットを覆っているビニールや布が溶けたり、磁石のコーティングが化学反応を起こしたりして、塗装面に黒いドロドロした跡が焼き付いてしまい、コンパウンドで磨いても取れなくなるトラブルが報告されています。対策としては、マグネットと車体の間にメンディングテープや薄い布、あるいはマスキングテープを一枚挟んでおくことが非常に有効です。直接触れさせないだけで、塗装へのダメージをほぼゼロに防げます。

サイズ選びでの失敗を防ぐには

「大は小を兼ねる」と言いますが、狭いエブリィの車内で大きすぎるカーテンは、足元で邪魔になったり、スライドドアの開閉時に巻き込まれて油汚れがついたりと、ストレスの元になります。逆に小さすぎると、就寝時に隙間から外の街灯が入ってきたり、外から中の動きが見えてしまったりして、カーテンの意味を成しません。

特に汎用品を買うときは、単に窓枠のサイズを測るだけでなく、「レールを取り付ける予定の位置(少し上)」から「カーテンの下端が来てほしい位置」までの高さを正確にシミュレーションしましょう。レールの厚み分(約2〜3cm)、カーテンの位置が下がることを計算に入れないと、裾が余ってダブついたり、走行中の振動でバタバタと暴れる原因になります。

リアゲートの隙間を埋める工夫

エブリィのリアゲート(バックドア)は、デザイン上、湾曲がきつく設計されています。そのため、真っ直ぐなカーテンを普通に吊るすと、中央は合っていても左右の下端に大きな三角形の隙間ができがちです。ここから覗かれるリスクがあります。

ここを攻略するDIYテクニックとして、カーテンの左右の端っこにマジックテープ(ベルクロ)を縫い付け、車体側(樹脂トリムや鉄板)にも対になるテープを貼り付けて固定する方法があります。また、100均の「超強力磁石(ネオジム磁石)」を追加購入し、カーテン生地の上からマグネットで車体に「パチン」と挟み込むように止めるのも、加工不要で簡単かつ効果的です。裾に重り(ウェイト)を入れるのも、生地がストンと落ちて隙間が減るのでおすすめですよ。

エブリィへのカーテンレール取り付けまとめ

エブリィへのカーテンレール取り付けについて、車種による構造の違いから、プロも実践するDIYの小技、そして絶対に守るべき法的ルールまで、詳細にご紹介してきました。

結論として、カーテン取り付けに「万人に共通する唯一の正解」はありません。「自分に合った方法」を選ぶことが何より大切です。DA17Wの高級感を損ないたくないなら専用設計のレールですっきり仕上げるのがベストですし、DA17Vの実用性を活かしてマグネットを駆使し、数百円で済ませるのも賢い選択です。DIYに自信がある方は、ナッターやヒートガン、ターンナットといった道具を使いこなし、自分だけの秘密基地を作り上げるプロセスそのものを楽しんでください。

どの方法を選ぶにせよ、走行中の視界確保という安全ルールだけは絶対に守りつつ、あなただけのエブリィ・バンライフを最高に快適なものにしてくださいね。良い旅を!

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